アウトドア・ロマンス2008/08/28 23:53:45

# 祝 『アットホーム・ロマンス 2巻』 発売♪
風華チルヲ先生、おめでとうございます~


 さて、週末から週明けに、姉と一泊二日の旅行に行ってきました。

 今回の旅行の目的は、姉の誕生日にプレゼントした「夏休み1日クルージング券」の件ですが、マリーナがちょっと遠いので、旅館に一泊することに。


 車の運転は私。夏の終わりが近いせいか、バラード系の曲ばかり流すラジオ。それを聞いているうちに、すやすや寝てしまう姉。
 行き慣れた道。姉のナビがなくても困らないので、起こさず眠り姫のままに。
 あいにく天気は曇り。流れる静かな時間。


 やがて、姉おススメのアメリカンスタイルのハンバーガーショップに到着。

私 「それにしてもよく眠ってましたなぁ」
姉 「うん。なんか、かーくんの運転する車だと寝心地がいいんだよ~」
私 「へいへい、それは何よりで」
姉 「ごほうびにナゲットをおごっちゃうよっ♪」
私 「…自分が食べたいけど、全部は食べきれないだけでしょ?」
姉 「えへへ、まぁね~。 でも食べるでしょ?」
私 「もちろん、いただきますよ」

 メインにベーコンチーズバーガーを頼む私。アボガドバーガーを頼む姉。

私 「聞いてはいたけど、妙なハンバーガーですな…」
姉 「でも、美味しいよ♪ ほら、味見してみて」
私 「(もぐもぐ) ふむ、あっさり気味でいいかも。 じゃ、こっちのもどーぞ」
姉 「(はむはむ) うん、カリカリベーコンの味が懐かしいね」
私 「そーだねぇ。あまりこのタイプのベーコンは無いからなぁ」

 他にオーダーしたオニオンリングを分け合って、遅めの昼食終了。


 その後、神社に立ち寄り、今回の航海の安全を祈願。おみくじは中吉。

姉 「中吉かぁ、良いの引いたね」
私 「うん。でも、天気は期待できないかも…」
姉 「その時は別なことをすればいいよ。ねっ♪」
私 「ま、そうだね。遊べるとこは多いし」


 海岸沿いに車を走らせて、夕刻に今夜の宿に到着。
 狭い駐車場に、姉とツーカーで手際よく入れたのを見た女将が感心して一言。

女将 「仲の良いご夫婦ですねぇ」
姉私 「「姉弟です」」

 …夫婦やカップルと間違えられるたびに5円貰っていたら、今頃大金持ちだぜw


 夕飯の前に風呂に入ることに。ちなみに、混浴ぢゃないですw

姉 「先に入ってくるね~ 洗い布は後で渡すよ」
私 「ごゆっくり。私は昼寝でもしとるよ」

 適当にテレビつけたら、コードギアスやってた。そんな時間。
 …ZZZ

姉 「…ねぇねぇ、かーくん、お風呂あがったんだけど~」
私 「ふぁ~、お帰り。って、どしたんよ?」

 …濡れ髪で浴衣の帯を解いた姉が目の前に立ってますよ?

姉 「どっちが前だったっけ?」
私 「…確か左が前であってたと思うけど?」
姉 「そっか、ありがと~」

 お姉様、浴衣を着る度に忘れんで下さい…


 洗い布を受け取って、ひと風呂浴びたら、夕食の時間に。
 自分の嫌いなものをこちらによこす姉。

姉 「ふう、お腹一杯~」
私 「…だいぶ私にくれたけど?」
姉 「小食の女の子には十分だよ☆」
私 「でも、夜食(主にチョコ)のための余裕はあるんだよねぇ?」
姉 「あ、かーくん、ご飯よそったげるね~ どれくらい?」
私 「(図星だな…) いっぱいで」
姉 「(ぺたぺた) はい、どーぞ。 あ、お茶、もう一杯先に入れといたからね」
私 「(食べ終わって暇なのか…) ああ、どーも」

 ちなみに、姉がお茶を先に入れておいてくれたのは、私が猫舌なためです。


 夕食後、部屋に戻ってテレビを見ながら、まったりタイム。

私 「最近、仕事で重いノートPC持ち歩いているから腰が痛くてねぇ」
姉 「軽いのにしてもらえばいいのに」
私 「余剰のが無いから、そうもいかんのですよ」
姉 「ふーん。じゃ、うつぶせになって。マッサージしてあげるから」
私 「そいつは助かる。お願いしますかね」

 布団にうつぶせになった私に座る姉。
 …ヤバい、姉の重みが意外と心地いいw
 ちょっとだけ「お姉ちゃんの重み」萌え(by全姉連総裁様)を理解してしまいましたw

姉 「じゃ、始めるよ~ (もみもみ)」
私 「う~、いたうひゃは」
姉 「…どしたの? ヘンな声出して」
私 「なんか、痛くすぐったい」
姉 「ふーん、そうなんだぁ♪ じゃ、続けるねっ☆」
私 「なんで楽しそうなんデスか…って、ういたひゃふはん!」

 浴衣姿の姉に乗っかられたまま、腰を揉みしだかれて悶絶する弟。
 …衆目には晒せない姿ですw

姉 「はい、おしまい~」
私 「…おお、過程はともかく腰が楽になったよ。ありがと」
姉 「フフ、よかったねぇ♪」

 なんで、ぉねーちゃんのほうがスッキリした顔をしてるんデスか…

姉 「あ、また襟が… もぅ、浴衣って面倒ね」

 着崩れた浴衣を直すのに、いちいち帯を解いて袷を広げないで下さい…


 そのうち夜も更け、布団を並べて寝ました。ちなみに、同衾ぢゃないですw
 …どうでもいいですけど、こういうのも「添い寝」になるんですかね?



 翌朝は、やっぱり曇天。
 荒れそうなので、少なくともウエイクボードはあきらめようということになりました

姉 「うーん、水に入らないなら普段着でもいいのかな?」
私 「気温はそれなりにあるし、波飛沫や雨で濡れるから、水着のほうがいいよ」
姉 「そうだね。それに、せっかくの海だしね」

 …正論デスよ?
 べ、べつに、ぉねーちゃんの水着姿が見たいからじゃないんだからねっ?

姉 「どうかなっ♪」
私 「相変わらずビキニが好きですなぁ…」
姉 「ど・う・か・な・?」
私 「…白地に草柄が良いアクセントとなっているかと」
姉 「はぁ… で、これで問題ないかな?」
私 「上に何か着たほうがいいかもね」
姉 「うん、りょうか~い」

 聞き分けの良い姉が自慢ですw
 こうして、姉は白いビキニにブルーのパーカー姿に。


 とりあえず、朝は雨が弱く、出航可能に。
 近辺の島を観光することになりました。

姉 「うーん、風が涼しくて気持ちいいねぇ」
私 「曇天だけど荒れてないし、日にも焼けないから、ある意味よかったかもね」
姉 「そういえば、あまり揺れないね」
私 「ああ、それは波の背に張り付いて同じ速度で走らせているからね」
姉 「サーフィンみたいな感じ?」
私 「『波に乗る』という点では同じだけど、ちょっと状態が違うかな…」
姉 「じゃあ、ポニョが波の上を走ってるみたいな感じ?」
私 「あぁ、そういえばそんな感じかも」
姉 「♪ ぽーにょ ぽーにょ ぽにょ ぽにょぽにょにょ」
私 「いまだに歌詞覚えてないんか…」


 昼過ぎから、天気が荒れてきたのでマリーナに帰還。
 順番にシャワーを浴び、着替えてから今後どうするかを相談。

姉 「お昼ご飯でもいいけど、朝ご飯たくさん食べたから、あまりお腹すいてないよ~」
私 「そうだねぇ。じゃ、とりあえず美味しいケーキがいただける喫茶店でも探してみる?」
姉 「さんせ~♪」

 車を走らせ、老舗の茶屋の分店で、落ち着いた雰囲気のパティスリーを発見。
 私はシブスト、姉はカマンベールチーズとカテリーヌをチョイス。

姉 「このカテリーヌ、いまいち… 味見してみる?」
私 「ああ、いただきます。 …ふむ、美味しいけど、やっぱりチョコ?」
姉 「うん、チョコが足りないよ~ ショコラ・ショコラにしとけばよかったかなぁ」
私 「また頼む?」
姉 「チーズケーキが美味しいから満足かな… こっちも食べてみる?」
私 「もらおうかな。 …ああ、これは濃くて美味しいねぇ」
姉 「うん、ホールでも食べちゃえそうだよっ♪」
私 「こっちのシブストも美味しいよ。食べてみ」
姉 「いただきます。 …わ、これはふんわり美味しいね♪」
私 「前から美味しいシブストを探してたんだけど。ここのは良いねぇ」

 こうして、ランチではなく、ティータイムを堪能したのでした。


 喫茶店を出て、海が見える湾岸線を車で走っているうちに、夕刻に。
 昼食を抜いたので、夕食は豪勢に行こうということになりました。

私 「で、オーシャンビューのレストランでフルコースか…」
姉 「セレブだねっ☆」
私 「ま、平日で曇天だから人も少ないし、落ち着いていていいね」
姉 「そうそう。それじゃ、フレッシュジュースだけど…」
姉私 「「かんぱ~い」」

 コースで互いに異なるメニューを選び、分け合って色々な味を楽しみました。
 …マナーには、ちょっと目をつぶることにしてw

姉 「このパスタソース、パンに絡めると美味しいよ~」
私 「ほう。 あ、パンがもう無いね」
姉 「それじゃ、はい、あ~ん♪」
私 「えっと、うん…(ぱくり) あぁ、染みてて美味しいね」
姉 「でしょ☆」

 最後のドルチェとコーヒーは、店員から勧められてテラス席で。

私 「もう水平線が微かにみえるくらいだな…」
姉 「曇っているからサンセットは無理だけど、ちょっとだけ赤くなってるね」
私 「夕凪も過ぎたかな… ちょっと風がでてきたね。体冷えない?」
姉 「ううん、涼しくて気持ちいいくらい、かな…」

 …訪れる夕闇の静寂(しじま)

私 「…ここ一ヶ月くらい忙しかったから、こんな穏やかな時間は久しぶりだな」
姉 「たまには、ね、そんな時間があっていいと思うよ。頑張った自分へのご褒美、ねっ☆」
私 「そっか… うん、そうだね…」


 カップルなら、ここらでロマンティックな展開にでもなるのでしょうが、これは姉弟の日常会話です。

私 「よっし。 じゃ、明日に備えて我が家に帰るとしますかね」
姉 「おー♪」


 こうして、一泊二日の旅行は幕を閉じたのでした。まる。