療養泉上のチラリズム ― 2011/10/23 18:14:56
ツンデレなお姉様に『愚弟』と呼ばれてみたい私は今日も元気です。
実姉は天然おっとり系なので、ナチュラルに愚弟と呼ばれることは無さそうであり、無念。
そういえば、愚兄・愚弟・愚妹とは言うけど、愚姉というのは聞いたことないですね。
IMEの漢字変換でもデフォルトにはありませんし。
そうか!日本語の熟成過程には、シスコン(姉限定)しかいなかったんだよ!
な、なんだっ(ry
― 閑話休題 ―
先日、一泊二日の家族旅行に行ってきました。
何かと忙しかったので、計画は姉任せ。
親父はゴルフに行く予定があるとかで、またも同行せず。
当日は、少々曇天。
もっとも、今回の旅行は温泉がメインらしいので、気にしない方向で。
途中、道の駅で昼食。
姉は以前に来たことがあるそうで、ここの豚の生姜焼き定食がお目当てだったらしい。
私は、その店のおススメだというカツ丼に。
私 「定食の飯、多いな! カツ丼のより多いんじゃね?」
姉 「そうなの。お肉の味見ついでに、ご飯も多めに食べてね~」
私 「了解。…おお!生姜焼き、うめぇ! 帰りの飯はこれにしよっと」
姉 「じゃ、私はトンカツ定食にしようかな~」
美味しくお昼をいただいた後は、少し散策。
立ち寄ったお寺の境内に、小さい銅鑼みたいな物と立て看板が。
姉 「『熊が出るので叩いて行ってください』」
私 「マヂか…」
姉 「クマさんに会ってみたいな~」
私 「いや、普通の熊は、白い貝殻のイヤリング返すようなナイスガイじゃねーから」
姉 「じゃあ、パンダ」
私 「上野に行け」
結局、本堂に行くまでに、三回鳴らしました。
チェックインできる時間になったので、温泉宿へ。
車から降りたところ、宿の玄関の前を猫の親子が横切って行った。
(山中なのに、ずいぶん小奇麗な猫だな…) ※伏線
で、部屋に通されたけれど、夕食までだいぶ時間がある。
姉 「立ち寄り湯のお客さん、そろそろおしまいらしいよ」
私 「そっか。まずは、ひとっ風呂浴びてきますか」
姉 「それじゃ、はい、浴衣とタオル。準備できたら一緒に行くよ~」
私 「了解」
部屋で浴衣に着替えて、一緒に風呂に出発。
~ エレベータ内 ~
私 「ふーん、風呂は地下一階…と。お、屋上に湯治者用の物干しがあるのか」
姉 「そうそう。ここ、湯治向けの温泉で、あまり熱くないんだよ」
私 「ふーん、それは長湯できそうでいいねぇ」
姉 「うん。露天風呂がひとつあるから、半身浴なら長時間入れるね♪」
私 「ふーん、露天で半身浴なんて風流だねぇ」
~ 地下一階 ~
姉 「あ、お母さんは専用着を買ったけど、私はタオル巻いて入るよ~」
私 「ふーん、それは… え?温泉に入るのに?」
姉 「無くてもいいんだけど、男の人の方が恥ずかしがっちゃうらしくてね」
( ゚д゚) …!? 一緒に来たのって、家族風呂だからじゃ…?
姉 「あ、露天風呂は混浴だから、ねっ ♥」
(;゚д゚) ・・・
姉 「内湯は男女別のもあるけどね。体洗うくらいで、ちょっと狭いカナ?」
(゚д゚ = ゚д゚)!?
姉 「あ、ホラ、脱衣所は男女別だよ~。それじゃ、また後でね~☆」
(;゚д゚)ノシ
―― 今、私のピュアな紳士力が試される! ――
なんなの、この桃色世界線!? 試浴錬理のねーちん!?
裸裸裸裸ボリューション!? エ■・ミタイ・コンヨクゥ!?
しょっぱなから混浴(水着NG☆)なんて、温泉回でも見たことないわ!
男女交代制で間違えちゃった~とか、トカゲさん追っかけて「おー」とかだろJK
落 ち 着 け 自 分
とりあえず、体を洗いに内風呂へ。お湯は姉の言うとおり普通よりややぬるめ。
長く浸かっていられる用に、木製の湯枕が置いてあったり。
掛け湯用のお湯が古めかしい鉢に湧き出ていたり。
設備いいな!
さて、
ベビプリの姉妹全員(19名)が入っても、余裕がありそうなくらい広いな!
源泉掛け流しの湯が、竹筒から落ちてきていて、とてもいい雰囲気。
山中なので、周りは紅葉などが多く、近くの渓流も眺められるナイス景観。
岩がちらほらと配置されていて、腰掛けやすい。
む、内湯よりもぬるいな… まだ気温も高いから、湯気が全くないし…
ヤヴァい! 地上波アニメと違って、不自然な光や湯気やヒマワリさんがリストラに!
助けて!ハ■ーワーク!
先に入っていたのは、爺さん一人だけどナ!
ま、現実はこんなもんだろ、(゚∀゚) アハハ八八ノヽノヽノ \ / \
― そんな風に思っていた時期がワシにもありました
しばらくして、母と姉が登場。
姉 「お待たせ~ わ、広いねっ♪」
……マヂでバスタオル一枚だよ、ぉねーちゃん
ぱんつぢゃないから恥ずかしくないもん? いや、違うだろ…
私 「温泉でバスタオルか…」
姉 「バスタオルがどうかしたの?」
私 「いや、普通混浴だと水着ぢゃなイカ?」
姉 「あぁ、あのね、泉質の関係で水着はダメらしいの」
私 「ふーん、まあ、水着の繊維にも色々あるからな…(泉質GJ!)」
姉 「うん、だから、売ってる専用着か、旅館のタオルだけなんだって」
まぁ、もともと姉のバスタオル姿は見慣れているので別に…
って、ちょこちょこ楽しそうに中腰で歩き回るんじゃありません!
動くとタオルは結構「浮く」ので、チラチラしてハラハラするわ!
姉 「女の人いないねぇ。内湯には二人おばさんがいたんだけど、露天に行かないで出ちゃったみたい」
私 「ふーん、ま、混浴に抵抗がある人もいるだろうしなぁ」
姉 「せっかく来たのに、もったいないよねぇ」
私 「そだナ。…あ”~、打たせ湯が気持ちいいなぁ」
姉 「あ、いいな~ 代わって~ …わ、熱くなくて気持ちいいね~♪」
私 「あぁ、そやね。ぬくいねぇ… なんか眠たくn」
姉 「あ、バスタオルずり落ちちゃった」
ハ ラ ハ ラ す る わ!
そんなこんなで、半身浴しつつ、おしゃべりしているうちに日没。
…入っていた爺さん、途中でそそくさと上がっていったなぁ
夕飯は、郷土料理。
イワナのたたきを食べたのは初めての経験。
夕飯をたらふくいただいたので、腹ごなしに温泉再び。
夕食時には結構いたのに、他のお客さん、露天風呂に入ってこないな…
ああ、ぬくい…
私 「半身浴でも、結構汗をかくなぁ」
姉 「うん。新陳代謝が活発になるね」
私 「なんか、体内の水が入れ替わりそうな感じだ…」
ほのぼのと入浴しているところに、人影が。
あれ、あっちから来るなら、女の…ひ…と…?
一 糸 も ま と っ て ね え!?
って、なんだ子供か。
ずいぶん、うちらの近くで浸かってるな。すげーニコニコしてるし。
…それにしても、親が来ないけど、一人で入ってきたのか?
おかんも同じことを思ったみたいで、その娘さんと話し始めた。
※ 以下、この娘さんを、ひなたお姉ちゃん(@■ウきゅーぶ)風味にして、お送りいたします。ぱーりら♪
母 「どこから来たの?」
娘 「おー、ここ、わたしのおうち」
旅館の娘さんだったのか。
母 「毎日温泉なの? 羨ましいな。温泉に入るコツとかある?」
娘 「飲める温泉を、ときどき飲むの」
おー、なるほど。
母 「ここらへん学校遠くない?どうやって通ってるの?」
娘 「近くにね、バスが来るの。みんなで乗って行くの」
母 「楽しそうね。生徒さんだけで行くのかしら?」
娘 「おー♪ そう。わたし、いちばんお姉さんの六年生だから、みんなを連れてくの」
おー、お姉さんで小学六年せ…
ギ リ ギ リ だ よ !
なんか結構大きいと思ったら!(背が)
その後、その娘さんは、うちのおかんとお喋り。
と、娘さん、突然温泉から飛び出て、何か持ってきた。
娘 「おー、つかまえた♪」
私 「どうしたの?」
娘 「この子、洗ってあげるの」
旅館に着いたときに、玄関前で見かけた猫を抱えていた。
温泉のお湯で洗ってもらっているのか。道理で毛並みがいいわけだ。 ※伏線回収
私 「キミのネコさんだったのか。えっと、黒いブチが多いから… 子ネコのほう?」
娘 「おー、あたり♪ 」
私 「カワイイね、触ってもいいかな?」
娘 「うん。どーぞ」
ふにふにすべすべしていて、いい手触り。
やっぱり
ひとしきり撫でさせてもらったあと、娘さんはネコを洗いに去っていきました。
それにしても…
『風呂場で小学生の女の子に「キミのカワイイ子猫を触らせて」と言った』
これ、下手に英訳(子猫:pussy)すると、通報されかねんレベルになるな…
おまわりさん、ボクです (c)蒼山サグ先生
姉 「なんか面白い娘だったねぇ」
私 「うん、全開で豪快だったな」
この旅館は、次の代も安泰じゃろうて。
引き続き、温泉に浸かりながら一家で談笑していると…
若いカップルが現れた!
私はイオ●ズンを唱えた!
しかし岩陰に回りこまれてしまった!
…うん、とりあえず爆発してくれないかナ
混浴の旅館に泊まりに来るようなバカップルは…!
姉 「ふーん、意外と若い人のほうが混浴に抵抗ないのかもねぇ」
私 「そうかな?(いや、明らかにうちらを避けていったろ…)」
しばらくして…
爆発するのに忙しいカップルさんは、岩陰に行ったまま。
母と姉は、もうそろそろ出ようということで、内湯のほうへ。
姉が部屋の鍵を持っているので、私は露天に少し残ることに。
そ の と き 歴 史 が 動 い た
近くを、カップルの彼女さんが通r
一 糸 も ま と っ て ね え (零式)!?
「あ、あれっ? タオル忘れちゃったっ!」
これなんてエ(ry
こんなテンプレなドジっ娘って実在すんの!?
ラッキースケベって二次元限定イベントじゃないの!?
つーか、もしかして、ワシ、明日あたりに死ぬの!?
落ち着け、自分…!
今、想うことは、ただひとつ!
それは…
何でレーシックやっとかんかったんや!
そう、私は近視で、メガネがないと結構ぼやけるのです。
物体を判別できる程度には見えるので、メガネかけたまま風呂に入ったりはしません。
ま、現実はそんなモンですよね… orz
その後、部屋に戻り、涼みながら、そんな出来事を話してみたり。
姉 「ふーん、それは見てみたかったな~」
私 「いや、見てどうするよ…」
姉 「なんかカワイイじゃない? もっとも、彼氏へのアピールでわざとかもだけど」
私 「分からんけど、それって彼氏も彼女も損なだけだろ…」
姉 「そっか。だとすると、そんなお茶目なドジをやっちゃう女の子ってホントにいるんだねぇ」
― お姉様、むしろ一番ナチュラルにやらかしそうなのは、貴女なのですが
なお、『女の子のハダカを見るなんて、エッチなのはお姉ちゃん許しません!』などという反応は、ファンタジーの世界の産物であり、全て遠き理想郷。
少なくとも、我が実姉には期待できない。ナチュラルに混浴につれてくるぐらいだしなぁ。
姉 「そうだ、お父さんにメールしよ♪ 混浴の露天風呂、気持ちいいよって」
姉、父にメール送信完了。
数分後、私、メール受信。
『何で、何でゴルフなんかに来てしまったんだろう…』
知るかッ!
テレビを見て談笑しているうちに、早々に眠くなったので就寝。
なんか、久しぶりに深い眠りについたな…
― 翌朝早く
浴衣を着崩した姉が枕元に立っていた。 怖っ!
姉 「おはよ~♪ 朝風呂行くよね?」
私 「おは行きまふ…」
また風呂です。露天です。
この一泊二日で6時間近く入りましたよ?
私 「おぉ、朝はまた趣が違うなぁ」
姉 「爽やかだよねっ♪」
やや冷えた外気にお湯が心地よいなぁ。
姉 「はい、肩こっち向けて。揉んであげる」
私 「いつもすまないねぇ」
姉 「いつもより凝ってないね、温泉の効果かな?」
… それは言いっこなしだよ、という返しネタは潰されたが特に気にしない
私 「いやぁ、気持ちいいねぇ」
主に背中に当たるバスタオ(ry
姉 「はい、おしまい。じゃ、今度は足の裏のツボねっ♪」
… いつもながら、なんでそんなに楽しそうなんだ
私 「お手柔らかに… って、あれ? あまり痛くないな」
別に集中してたからじゃないぞ、目の前の谷m(ry
姉 「そう?じゃあ、内臓の調子もいいみたいだね~」
私 「凄いな温泉!あ~、なんか足が軽くなったヨ♪」
姉 「むー、いつも凄く痛がるのに…」
そこはかとなく残念そうな顔をするんじゃありませんッ!
むしろ、そんな姉が残念だ。
― 風呂から上がり、朝食へ
飯を運んできた旅館の旦那さんに、昨日、露天風呂で娘さんに会ったことを話したら、「あれはヘンな子でしてね、お客さんと風呂に入りたがるんですよ」とのこと。
いやいや、そのまま真っ直ぐ育っていただきたいネ!
朝食後、旅館を出発し、高原へ。
雲が多く、ちょっと涼しすぎるくらいだったけど、空気が美味しい。
紅葉もちらほら。
車を走らせて、また道の駅へ。
昨日の宣言どおり、私は豚の生姜焼きをいただき、姉はトンカツ定食を。
この生姜焼き、少しニンニクが入っているのがいいな。
今度、家でも作ってみるか。
遅い昼飯を食べた後、土産を買いつつ、帰路につきました。
―― 閑話休題 ――
… 旅行記というか、温泉回スペシャルだな、これ
それに、表題のチラリズムより全身全霊全開の方が多いんぢゃ…
ま、いっか。
それにしても、混浴(家族風呂除く)は初めての体験だったけど、想像の斜め上をいくものなのだな…
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