サ イ ハ テ2011/09/03 01:20:06

― 書くかどうか迷ったのですが、よく登場してもらっていたので、やはり書こうと思います。


先月、姉のペットの犬が亡くなりました。
あの爺さんは、かなりの高齢で、心臓も弱っていましたので、覚悟はしていましたが…

脱水症状になり、姉が点滴をしたところ、少しだけ回復しましたが、結局その日のうちに眠るように亡くなりました。

通夜には、ご近所の愛犬家の方々がたくさんお悔やみに来てくれました。

 人気者だったんだな、爺さん。愛想振りまきまくりだったもんな。
 家族には、いつも偉そうだったけどな。

車を出すとき、隣の会社の社長さんが、社員の皆さんと一緒に並んで黙祷されていました。お花もいただきました。

「こんなにしてもらえるなんて、この子、なんか普通の人より偉そうだよねぇ」
姉はそう言って、腫れた目を細めて微笑みました。

「あぁ、全く、最期まで贅沢なヤツだな…」
私はそう言って、晴れた空を見上げて呟きました。


  この夏は暑かったなぁ、爺ぃ。やたら水飲んでたもんな、お前。
  暑すぎて顔中汗だらけだよ。今はその方が都合がいいけどな…

  みんなに愛されながら去れたお前が、正直ちょっと羨ましいな。
  ま、そっちにいる兄貴分に、あんまり迷惑かけんなよ。またな。