贈物航海日記2010/08/31 23:52:15

 一昨日の夕食は、姉入魂のプロヴァンス風料理でした。
 特にアイオリソースを和えたブイヤベースが美味い。
 海老美味い。ムール貝美味い。浸したフランスパン絶品。

 あまりにも美味しいので、思わずついったー、もとい、つぶやいた

私 「そっか、おねーちゃん、料理できたんだなァ…」
姉 「ええっ!? 3杯もおかわりした感想がソレなの~?」
私 「いやさ、ここ最近、料理してなかったでしょ? ちょっと新鮮な感じがしたもんで」
姉 「それはそうかもだけど… むー、もともと洋食系は私が教えてあげてたのに~」

 まあ、その通りなんですけどね。
 それはともかく、なぜ今回、こんなに姉が張り切っていたのか。
 それは、一週間前にさかのぼります。
 というか、そっちが今回のメインのお話。

  ……

 とりあえず、8月も終盤ということで、一泊二日で近場の海に遊びに行きました。
 1日目は、少しゆっくり出発し、適当にどっかで遊んでから宿に行こうということに。
 もう、さすがにクラゲが増える時期なせいか、道もあんまり混んでませんでした。

 まずは昼飯ということで、姉の希望によりハンバーガー屋「KUA`AINA」鎌倉店に。
 …姉と海に行くときの定番になってきたなぁ、ここ。
 オニオンリングがデカくて美味いので、ときどきフラッと行くんですけどね。
 復活したバーガーキングのオニオンリングが、残念な大きさに変わり果てた今、KUA`AINAには頑張って欲しい。


 さて、ちとボリューム多めの昼食後は、湾岸沿いを南下。
 自分はノープランだったので、道中は、姉が行きたいとこリストを唱えてました。
 で、決まったのが、南仏プロヴァンスをテーマとしているらしい「ソレイユの丘」。

 入ってすぐに、ひまわり畑があり、夏っぽい雰囲気。
 …一目見て、marronさんの「ひまわりのチャペルできみと」を連想したした私は、どうしたもんだろうw
 ひまわり畑の前で、姉が、麦わら帽子に白いサマーワンピース姿だったら、パーフェクトですね。何がパーフェクトなのかよく分かりませんが。分からんのかい。
 実際には、ムームードレス姿で、横髪をバレッタでとめてました。これはこれで似合ってました。

 そのほか、羊や馬にエサをあげたり、丘の展望台から海を眺めたり。
 プロヴァンス風レストランのメニューにマグロ丼があったり。
 その多国籍っぷりに、たまらず姉が宣言。

姉 「この前、アイオリソース買ってきたから、来週末は本格プロヴァンス料理を作るよ~」

 …やっと、冒頭とつながりましたね。

 そんな宣言をしたわりに、姉は、その後、冷やしモロキューを食べたりしてましたけど。
 まあ、その隣で、抹茶金時のカキ氷を食べた私も、プロヴァンスのイメージ、ブチ壊しですが。
 で、いつものように、姉がモロキューを味見させてくれたので、お返しにカキ氷をあげたり。

私 「夏の暑い日には、モロキューの味噌で塩分をとるのは理にかなっとるかもしれんなぁ」
姉 「…カキ氷は、もう少しライトなものがいいかも」
私 「うーむ。確かにチョイスを誤ったかも」

 そんな感じで、まったりと過ごしました。


 まあ、それはそれとして、海へのプチ旅行は、これからが本番です。
 と言っても、メインは2日目のクルージングなのですが。
 結局、マリーナ近くの宿についたのは、やや陽が傾いた頃でした。

 で、宿の人に聞いたところ、夜にマリーナでお祭りがあるとのこと。
 お祭りの最後に打ち上げられる花火は、宿の屋上から見えるそうな。
 …全然知らんかったよ。というか、そんな日によく宿をとれたな、マイシスター。

 そういうわけで、祭りの情報収集のためと、夕飯を美味しくいただくため、夕暮れにマリーナまで散歩。

私 「ありゃ、以前とマリーナの事務所の場所が変わってるな…」
姉 「まだ、お祭り始まってないのに、人が多いねぇ」
私 「むう、下見しに来ておいて正解だったかも」

 お祭りのパンフをゲットして、宿に戻りました。

 宿の夕食は、海鮮づくし。
 カマス美味い。カジキ美味い。マグロ絶品。
 …食べ過ぎた。

 夕食後は、腹ごなしに、マリーナのお祭りへ。
 といっても、お腹いっぱいなので、一通り見て回る程度。
 小規模ながら、なかなかにぎやか。
 ラストの花火は混みそうなので、宿の屋上で見ることに。

 …祭りの花火を見るなんて、久しぶり。
 最近は、絵を描く花火もあるんですね。

  …ドドーン

姉 「あ、ハートだよっ!」
私 「横倒しになっとるけどな…」

  …ドドーン

姉 「…ネコ?」
私 「クマかもしれんな…」

  …ドドーン

私 「…なぜにメガネ?」
姉 「どっかの協賛かなぁ」

 海辺の夜風は涼しく、気持ちいい。
 ラストの連続コンボが、夜空に映える。
 …そしてやって来る、夜の静寂(しじま)。

姉 「…涼しいねぇ。夏も終わりかなぁ」
私 「まだ暑い日が続きそうだけどな…」
姉 「そうだねぇ。…じゃ、戻ろうか」

 祭り終了。
 その後、風呂に入って、ゴロ寝でテレビを見て、就寝。


 …二日目の朝は早い。
 蒸し暑くて目が覚めたら、姉が朝風呂に行くところでした。
 見送って二度寝…しようと思ったけど、浴衣が寝汗で気持ち悪い。
 とりあえず、浴衣を脱いで二度寝…しようとしたところ、なんか姉のポーチからアラーム音が。
 目覚まし用に、携帯にセットしていたようです。
 ポーチから携帯を出して、適当にボタンを押したら、止まった。

私 「おやすみなさい…」

 …5分後、またアラーム音が。

私 「…スヌーズ機能??」 ← 携帯を活用しないタイプ

 適当にボタンを押したら、また止まった。
 が、5分後、またアラーム音が。

私 「…止め方が分からん」

 繰り返すこと数回。
 寝ぼけ眼で、姉の携帯を手に途方に暮れる私。
 そこに戻ってきた姉が目にしたのは…

  …汗だく半裸で虚ろな目の弟が、自分の携帯を握りしめているシーン

姉 「かーくん…」
私 「おねーちゃん…」
姉 「お風呂気持ちいいよ~、行って来たら?」
私 「『う~ん、あと5年』撲滅機能が解除できん」

 さすがマイシスター。その程度の弟の痴態になど、ビクともしないぜ!
 そこに痺(ry

 …朝風呂、気持ち良うございました。

 部屋に戻ると、姉が髪の手入れをしながらテレビを見てました。

私 「…イチゴのタルトのレシピって、そんなに凄いもんだったん?」
姉 「うーん、でも、フランスのタルトタタンは美味しかったよ♪」

 お姉様、回答になってません。
 というか、相変わらず早朝女の子向けアニメ好きですね。

私 「あれ、もう終わり… って、なにこれ実写? 競争? え?」

 …あこ姉@kissXsisの中の人(あずにゃん@けいおん!!の中の人)登場。
 しかも、なぜか大人だらけの男性陣が勝ってるし。大人げねぇな。

私 「日曜早朝、パネぇ…」


 さて、なんとなく目も覚めたところで、朝食。
 なんで、民宿の朝御飯って、だいたいどこも同じようなメニューなんだろう…

 朝食後、準備してマリーナに出発。
 天気は快晴。風も問題なし。絶好の航海日和。

 波も穏やかなので、午前中はクルージング。
 経験上、マリーナから往復すると昼飯時になる、江ノ島に行くことに。
 定番過ぎるスポットですけど、江ノ島を南側から見る機会というのは、意外と少なかったりするので、行くと結構喜んでもらえます。

 それにしても、天候がいいせいか、レースでもあるのか、ヨットの数が異常に多い。
 水上バイクも、釣り船も多い。漁船もやたら網張ってるし。

私 「海水浴客が少ない代わりに、沖は混んでるなぁ」
姉 「いい天気だもんね。なんか『うみっ!』って感じだよねぇ」

 波飛沫を浴びて、きゃあきゃあ言いつつも楽しそうでした。
 私も、だいぶ塩分を補給しました。
 当然、水分の補給は必須。

 予定通り正午過ぎにマリーナに戻り、係留してレストランへ。
 ピザとスパゲッティを頼んで、分けっこ。

 午後は、近場でウエイクボード。
 姉は、だいぶ立っていられるようになりました。
 私は、操船しているので、やったことないけど。


 一通り楽しんだあと、帰港。
 船を洗った後、シャワーを浴び、ジュースを飲みながら、姉がシャワーを浴び終わるのを待つ。

姉 「おまたせ~、…どしたの?」
私 「…梨ジュースは、後の世に伝えるべきでないな」

 アクエリアスあたりにしとくべきだった。


 さて、準備もできたので、マリーナを後にし、今回の旅も終盤です。
 とりあえず、夕闇がせまってきていたので、夕飯を食べに行くことに。

私 「ここは以前のリベンジということで、葉山牛を食いに行こう」
姉 「さんせー」

 以前、ランチタイムぎりぎりに行ったら、オーダーストップになってしまった葉山牛専門のレストラン。
 牧場を持っているため、鎌倉駅周辺の店より、ややお安くいただけるのです。
 でも、周りが山なので、車が無いとツライ。

 運よく、混みあう前に到着。
 ハンバーグ美味い。ローストビーフ美味い。ステーキ美味い。
 やっぱり運動した後の飯は美味いな。

 一通り葉山牛を堪能したあと、家路に付きました。

 こうして、姉への誕生日プレゼント「夏に舟遊び」は、無事遂行されたのでありました。
 おしまい。

コメント

_ 御巫 くう ― 2010/09/12 22:35:26

アイオリソースは結構前に1回だけ作ったことありますね。
その時は塩加減を失敗してしまい、少し塩辛くなってしまいましたが。
味見をしなかったのが悪いんですけどね。。。
ただガーリックトーストとか、肉料理にはちょうどいい感じでした。

それにしても、プロヴァンス料理が作れるお姉ちゃん・・・。羨ましいですねぇ。
いやそれよりも、毎年お姉ちゃんのミズギが見れることの方が羨ましい。妬ましい。

_ KAZU ― 2010/09/13 04:14:37

> くうさん

> アイオリソースは結構前に1回だけ作ったことありますね。

 さすがですね、くうさん。
 やっぱり、お姉さんに作ってあげたのでしょうねw

> ただガーリックトーストとか、肉料理にはちょうどいい感じでした。

 とても食欲をそそりますよね。
 ソースなので、ちょっとくらい塩辛くてもいいのかもと思ったり。

> それにしても、プロヴァンス料理が作れるお姉ちゃん・・・。羨ましいですねぇ。

 なんちゃってプロバンス風料理ですけどねw
 姉の嫌いなものは、ちゃっかり除かれてましたし。

> いやそれよりも、毎年お姉ちゃんのミズギが見れることの方が羨ましい。妬ましい。

 くうさんだって、海とかプールに一緒に行けば見れるじゃないですか。
 しかも二人分もw

 ちなみに、姉の新しい水着は、トロピカルな感じの華やかなビキニでした。
 お披露目はしてくれましたが、午前中はクルーズだったし、午後のウエイクボードではビキニのままだと脱げてしまうので、ほとんどずっと白いTシャツを着てました。
 もっとも、白いTシャツなので、水飛沫とかで濡れて透けて見えてましたけどねw

_ 御巫 くう ― 2010/09/20 21:58:16

>水飛沫とかで濡れて透けて見えてました
>水飛沫とかで濡れて透けて
>濡れて透けて
透けブ・・・いや透けビキニだと!?
なんてうらやm・・・いやけしからん!!

うちの姉達は海やプールが嫌いですからねぇ。。
理由は日焼けと混み具合なので、どうしようもありません。
風呂場で着てもらうしかないですね、ミニプールということで。
今度おねだりしてみます。

ちなみにアイオリソースは自分が食べたかったから作った記憶があります。
ただ、結局お姉に食べつくされたのはご愛嬌。

_ KAZU ― 2010/09/21 01:31:57

> くうさん

> 透けブ・・・いや透けビキニだと!?

 透けビキニってw
 水着なんだから、見えたって問題ナイぢゃないですかw
 ちなみに、柄がトロピカルな感じなだけあって、結構はっきり透けてました。

> うちの姉達は海やプールが嫌いですからねぇ。。
> 理由は日焼けと混み具合なので、どうしようもありません。

 うーん、それでは空いてるスパや室内プールを探すしか…

> 風呂場で着てもらうしかないですね、ミニプールということで。

 って、お姉ちゃんだらけのドキドキ水着大会inお風呂場ですかっ!
 そのあと、せっかくだからって、三人で輪になって背中の洗いっことかするんですねっ!
 そんなステキイベント、うちは姉一人だからやったことないよ!

> ちなみにアイオリソースは自分が食べたかったから作った記憶があります。
> ただ、結局お姉に食べつくされたのはご愛嬌。

 やっぱり、お姉さんに美味しくいただかれたのですねw

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